こんにちは。反面先生です。
今日は、農業の補助金についてお話します。
農業を始めるのに、色んな補助金が受けられるって聞いたんですけど、
どの補助金が1番有益なんですか?
新規就農に関する補助金、給付金は色々とありますが、私が受けた給付金についてのお話です。
就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金)
まず、こちらの給付金制度が新規就農者に1番利用されている制度です。
詳しく教えてください。
詳しい内容や、制度のついては、こちらのリンクを参考にしてください。
就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金):農林水産省 (maff.go.jp)
今回は、こちらの制度の罠についてのお話をしたいと思います。
罠というと、大げさな話に聞こえますが、今現在私は、この制度を受けたことによる、不利益を受けています。
その理由は、この制度の最大の弱点。
給付金を受けた者は、給付金を受けた年だけ、農業を続けないといけないということ。
※以下の場合は返還の対象となります
交付期間終了後、交付期間と同期間以上、営農を継続をしなかった場合
と、リンク先のホームページにも明記されています。
現在の給付金は経営開始型では、3年ですが、私が受けていた時は、5年でした。
なので、5年間交付を受けた私は、その後、5年間農業を続けないといけないのです。
それって難しいことなんですか?
人によっては難しいことなんです。
農業次世代人材投資資金、私が農業に関わり始めた頃は、青年就農給付金制度という名前で、
同じく5年間、年間150万円給付が受けられるという制度でしたが、今は色々と内容が変更されて、この当時は返還義務というものがなかったのです。
なので、知り合いで、何人かは、給付金の交付が終わって、すぐや、しばらくして農業を辞めてしまいました。
給付金が欲しかったから農業をやってたってこと?
さすがに、交付をうけるためには、農業をやってるという条件を満たす必要があるので、給付金目当てではないと思いますが。
では、なぜ給付金の交付が終わると農業を辞めてしまうのか。
それは、給付金があって、なりたっていた経営だったからです。
5年間は、利益が出なくて、給付金があるので、最低限の生活は出来ます。
ですが、給付金がなくなると、農業だけで、生計を立てていかないといけません。
そうなると、経営出来なくなる、ということです。
返還義務のなかった頃は、この給付金を受けることに何のデメリットもなかったので、新規就農希望者には、交付を受けることを薦めてました。
ですが、今は返還しないといけないということがあるため、安易に薦めません。
辞めたくなっても、辞められないってこと?
返還すればいいのでは?
農業を始めたばかりの頃は、経費がかかるので、利益が出ません。
こちらの給付金は、生活していくために使ってしまうので、返還が難しくなります。
よほどの貯金がある方は、いいですが、そうでなくて、ギリギリで生活している方は、返還するのが難しいです。
その罠にハマってしまった私は、今現在、働きながら農業を続けています。
農業だけでは生計が立てられなく、仕事もしないといけないのですが、その仕事も農業をやらないといけないため、やれることに制限があります。
半分は農業、半分は仕事。ととても忙しい生活を強いられています。
それが、農業次世代人材投資資金の罠です。
今日の格言
安易にこの補助金を受けてはいけない。
返還義務が発生することを考えた経営計画を立てましょう!
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